私の考える地球の生物の本来の役割

地球が誕生してから46億年。当初はマグマで覆われた星でした。

長い年月をかけいつしか大気は冷え雨が降り注ぎ、海ができました。

そんなある時、深海の海底火山に細菌が棲みつくようになりました。

細菌たちは徐々に数と種類を増やしていき

ある時、酸素を作り出す細菌が現れました。

酸素は海に溶け込み、やがて大気中にも充満し、オゾン層を形成しました。


それまでの地球は、生命が地上に住むことすらできませんでした。

地上に生物が出現すると、木々は生い茂り、様々な生き物が増えていきました。


生物が生きていく上で、細菌との共生は欠かすことのできないものです。

植物が大地に根を張り育つことも

草食動物が草を食べて大きくなることも

昆虫たちが自然の中を飛び回ることも

人がごはんを食べて健康に生きることも

この細菌との共生がなければ成り立ちません。


地球の歴史上、ここまで長く地球に住み着き、今も多種多様の細菌が存在するのは

細菌たち生き方が、共生共存の調和に満ちたものだからかも知れないません。


ヒトは自分の都合、自分の価値観で、何においても良い悪いと判断します。

腸内細菌もまた、人にとってどうかという視点で

善玉菌、悪玉菌といって良い悪いと判断されることがありました。

でも本来細菌に良い悪いはありません。

ただ個々の役割をまっとうしているだけです。

腸内細菌の中の悪玉菌と呼ばれるものの中には

人の体で作ることのできない栄養を作ったり

人の免疫力を強くする作用があります。

ですから悪いもの、いらないものなどではありません。

腸内が善玉菌のみになってもヒトが健康になるわけではないのです。

バランスが大切なのです。


長い歴史を見ると過去には世界中で細菌感染による病気で多くの人が亡くなったこともあります。

ですが、その背景は地球に住むものと共生共存して生きるという

本来の目的から外れてしまったからではないかと私は思います。

ペストが流行した時は、魔女狩りが流行しました。

病気になったのは、誰かのせい。

世の中はうまくいかないのは、誰かのせい。

自分が抱えた不安や恐れを、他の何かのせいにすることで自分を正当化し解決しようとしました。

それはさらなる悲劇につながりました。


現代も同じだと思います。

自分と考えの違うものに対して攻撃をして自分を保とうとするのです。


人も本来誰でも素晴らしい能力を持っています。

それがうまく発揮できないのは、

恐れ、不安、怒り、悲しみなどがうまく解消できず

これらによって自分の考え行動が制限されるからです。

また、バーストラウマ、インナーチャイルドなど

自分の存在を否定する想い、自分らしくいてはいけないという思いが根付き

いつも親、周り、世間体に合わせて生き方しかできなくなってしまうのです。


これらによって食事、睡眠などの生きるために必要な活動や生活が不自然になり

抑圧した生き方ばかりするようになりました。


地球で本来の自分を輝かせる生き方をするためには

自分の能力を閉じ込めるネガティブな感情、思い込み、観念を取り払う必要があります。

それにより本来の心の健康を取り戻すのです。


腸内細菌たちのように、個々の能力を発揮し、

その能力が誰かの役に立ち、調和の取れた世界になれば

地球はもっといい世界になるはずです。

それが本来の地球だと思います。


私たちは自分が喜んでできることをして、

周りの人にも喜んでもらい、その循環が広がっていけば良いのです。

それが本来の地球で生きる使命かもしれません。